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レーダーの原理 しくみ

魚群探知機 ~ レーダー | お役立情報 - (株)ナビテック

ご注意 ご注意

レーダーの設置にあたっては、必ず無線局の開局申請を行ってください

  • 出力5kW未満 のレーダーは 資格不要です。開局申請すれば簡単に運用できます。
  • 出力5kWを超えるレーダーを運用するには対応する 無線従事者免許証(レーダー級 もしくは 第二級 海上特殊無線技士 以上の資格)と、無線局免許状 の両方が必要です。
  • 商品には開局の手引書、申請用紙などが付属する場合があります。
  • 開局申請を受けず運用した場合、電波法第4条違反の「不法無線局」となり、行政罰・刑事罰の対象となることがあります。


レーダーの原理

  • レーダーの原理は、アンテナから発信されたレーダー電波(パルス)が物標に当たって帰ってきた電波を受信した時、そのアンテナの方向から物標の方位を知り、送信パルスを発信してから反射パルスを受信するまでの時間から物標の距離を知ることにある。

    レーダーの原理1

  • レーダーは回転するアンテナから波長の短いマイクロ波パルスを発射し、帰ってきたエコーにより物標までの距離と方位を周囲360度連続して表示します。
    レーダーの原理2

レーダーの基本操作

  • レーダーの映像を最良の状態で観測するためには、適正な調整が必要です。
  • 下記は最低限必要な調整つまみと調整の際の注意事項です。


同調(TUNE)

  • 最近のレーダーは全て自動同調機能があるので自動で使用すれば調整の必要はないが、手動の場合この調整は非常に重要で、できるだけ遠方の物標で行い最も映像が鮮明になるように調整する。(近距離の物標は最良点を求めるのが難しい。)
  • 調整はレーダ起動後10分間以上ウオーミングアップし調整する。これはマグネトロンの発振周波数が初期変動するためである。

感度(GAIN)

  • 遠方の物標を観測する場合は、感度を徐々に上げ、ノイズがわずかに出る位置がよいが、比較的近距離の物標で、反射が強い場合や、物標が密着しているようなときは、多少GAINを下げた方が映像が鮮明になり見やすくなる。ただ、近距離の物標でも反射の弱い物標等は、出にくくなるので注意して操作する必要がある。尚、感度調整は次に述べるSTCと関係が深く、STC特性の優れたレーダーは、一度感度調整すれば後はSTC調整のみで使用できる。

海面反射抑制(STC)

  • 波浪による反射がある場合、つまみを時計方向に回していくと近距離の感度が下がり、海面反射は消える。しかし、このとき海面反射と同じ強度の物標の映像も消えてしまうので、STCを操作するときは注意が必要である。

輝度(INTENSITY)

  • 輝度(明るさ)は通常ノイズが見え始める程度に調整する。
  • 輝度を上げ過ぎると映像が不鮮明になり、かえって見ずらくなる。

雨雪反射抑制(FTC)

  • おもに雨雪の反射除去に使用するが、近接した輪郭のはっきりしない映像にも効果がある。しかし弱い映像は出にくくなるので注意する必要がある。

レーダー運用上の注意

  • レーダーは海岸線はほぼ海図の様に映りますが、海岸線より奥の山などの形状は判断出来ません。また山の稜線の裏側は映りません。
  • レーダー映像は少し左右に拡大して映ります。従って左右に突出た島や岬の先端の方位を測る場合は2°程内側が実際の先端ですから、2°程内側を測らなければなりません。また同様の理由で船も左右と奥側に拡大して映りますので映像からは大きさや船の向きは正確には判断出来ません。
  • レーダーは小型船など2隻の船がある程度接近すると1隻の船の様に映ります。
  • レーダーには波も映りますので波消しの機能があります。
  • 波が大きく成ると中心付近に波が映ります、波消しを掛け過ぎると波の中に小型船が居た場合、波と一緒に小型船も消えますので注意が必要です。
  • 近距離映像の場合、感度を上げ過ぎると電波の乱反射により色々の偽像が現れます、偽像が現れない丁度良いところに感度とSTC調整して使用する必要があります。
  • 出力5kW未満のレーダーは 資格不要(無線従事者免許不要)開局申請し 無線局免許を収得 すれば簡単に運用できます。